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【公認会計士試験】修了考査合格率、勉強法、予備校選びについて解説

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修了考査難化傾向にあるけど、合格率はどのくらい?

勉強法あったら教えてほしい…

予備校はどこがいいの?

 

こういった疑問にお答えします。

 

こんにちは、公認会計士のなおです。

 

修了考査は昨今難化傾向にありますよね?

 

私は2020年度の修了考査に合格できたのですが、2019年度の修了考査には落ちてしまっています。

 

落ちた時には、こんなつらい試験勉強をもう1年やるのかと絶望しました。

 

何回受けても、見たことのない問題ばかりが本試験では出るので、勉強しても意味ないんじゃないかとも思いましたが、

 

あきらめずに勉強を続けたら、次年度合格できました。

 

受かった年にどういった勉強をしていたのか、予備校はどこがいいのかなど、皆さんの合格に少しでも貢献できればと思って書いています。

 

 

修了考査の合格率

年度受験願書提出者数受験者数合格者数対受験願書提出者数合格率対受験者数合格率
2012年度2,814人2,593人1,846人65.6%71.2%
2013年度2,468人2,262人1,528人61.9%67.6%
2014年度2,201人2,030人1,438人65.3%70.8%
2015年度1,954人1,811人1,301人66.6%71.8%
2016年度1,785人1,649人1,147人64.3%69.6%
2017年度1,653人1,536人1,065人64.4%69.3%
2018年度1,618人1,495人838人51.8%56.1%
2019年度1,896人1,749人854人45.0%48.8%
2020年度2,126人1,936人959人45.1%49.5%

 

上の表からもわかるように、合格率の著しい低下は、2018年度から始まっています。

 

 

それまでは合格率70%ほどありましたが、2018年度を境に50%を下回ってきています。

 

 

公認会計士協会は原因について受験者のレベルが下がっているため、みんな勉強するようにと言われていましたが、

 

 

そもそも論文式試験まで通っている人達ですので、2018年度の修了考査を受けた人達から、一気に受験者のレベルが下がっているとは思えません。

 

 

採点方法を変えたなど、何らかの協会の意図があるしか思えない状況です。

 

 

協会の出している合格基準は、総点数の 60%を基準として、修了考査運営委員会が相当と認めた得点比率とし、また、満点の 40%に満たない科目が1科目でもある者は、不合格となることがあるとしています。

 

 

ですので、論文式試験の時は、偏差値52で合格という相対試験だったのに対し、修了考査は総得点の60%をとれば合格という絶対試験であることが分かります。(とはいえ、採点する上で、みんなができるところに配点をもってきてると思うので、相対試験ともいえそうですが…)

 

 

昨今の合格率の低下により、みんな確実に勉強してきているので、大事なのは、論文式試験同様、みんなができるところは確実にとれるようにしないとまずいということです。

 

 

修了考査は座っていてれば受かる、2週間前から勉強すれば受かる、答練だけやっていれば受かるといった時代ではなくなったので、きちんとした対策が必要になります。

 

 

修了考査の勉強法

ここからは、合格した年に私が実際にやっていた勉強法、勉強開始時期について紹介します。

 

ますは試験時間です。

試験時間

税に関する理論及び実務:3時間

会計に関する理論及び実務:3時間

経営に関する理論及び実務:2時間

監査に関する理論及び実務:3時間

公認会計士の業務に関する法規及び職業倫理:1時間

 

税に関する理論及び実務の勉強方法

租税の勉強開始時期は、繁忙期がひと段落した6月ごろから始めました。

 

まずは、講義を1.2倍速から1.5倍速で見ながら、テキストの復習を行い、論文式試験で勉強した範囲を思い出す作業を9月ごろまでかけてやっていました。

 

10月以降は答練が始まるので、答練とテキストをやっていました。

 

9月ごろまでは、テキストの例題レベルがきちんとできるようにしていて、答練がはじまるまでにテキストを2周くらいさせていました。

 

年によって、試験にでるものが組織再編税制なのか、相続税なのか、連結納税なのか違うのですが、

 

私が受けた時には連結納税はでないといわれていたので、授業は受講しましたが、連結納税はほとんど勉強しなかったです。

 

でも、それ以外の論点は基本的に捨てたものはなく、万遍なく学習し、論文式試験のときのような感覚を取り戻していました

 

意外と出るのが、所得税と相続税!これは捨てがちな論点ですが、絶対に捨てずに勉強しましょう。

 

修了考査ではよく出る論点なので、所得税と相続税を絡めた勉強を意識するといいです。

 

会計に関する理論及び実務

計算

会計については、7月末くらいから始め、講義は全く見なかったです。

 

テキストの例題ができるようにしていましたが、TACのテキストの例題だけでは、全然論文式試験の感覚を取り戻せなかったので、

 

論文式試験を受けた時に使っていたテキストを引っ張り出して、それを勉強の軸にしていました。

 

連結、企業結合を中心に、リースや資産除去債務などの個別論点も忘れているところを中心にやっていました。

 

理論

理論の勉強はガッツリはしていないのですが、過去問から出そうなところを予想して、論文式試験の時に使っていたテキストを読んで思い出す作業をしていました。

 

IFRS

私が最初に受けた修了考査の会計学がIFRS祭りで、IFRSばっかりでていたので、対策なしではきつかったです。

 

TACに通っていたのですが、IFRSのテキストがあり講義もあったので、受講して次の年にはIFRSでこけないようにと思い勉強していました。

 

ただ、テキストは、基準のべた張りのようで、とても読みづらく、勉強しづらかったです。

 

私は日本基準との違いを中心に勉強していましたが、非常にストレスのかかるテキストだったので、前もって早めに学習をスタートさせることをおすすめします。

 

昨今、よくIFRSは試験に出てくるので、バッサリ切るのは危ないと思います。

 

全く知識がないと簡単なことでも試験会場で書けないので、テキストベースで日本基準との違いをピックアップして最低限そこだけ暗記すれば大丈夫です。

 

経営に関する理論及び実務

経営学の勉強開始時期は、8月頃でした。

計算

計算は財務諸表分析がほとんどで、論文式試験の時の感覚を取り戻す感じで十分に戦えるので、1か月もあれば大丈夫です。

 

本番の計算部分は、難易度はそんなに高くないので、絶対に落とせないものになります。

 

理論

理論はコンピューターに関する理論なので、論文式試験の時にはない、新しく勉強するものになります。

 

個人的には、TACのテキストは正直、読みづらく分かりにくいと感じました。

 

その分、講師がまだ分かりやすかったので、どうにか乗り越えましたが、授業を受けた方が効率いいかもしれないです。

 

そして、最悪だったのが、ちゃんとやろうとするとかなりのストレスがかかるコンピューターに関する理論ですが、

 

私が合格した修了考査にはほとんど出ずに、誰もが勉強していない、知らない論点が出ました。

 

こういうことが起こりうる科目ですので、ここに、多くの時間をかけるより、答練にでるような基本的なところは確実にできるようにし

 

他の配点の高い租税や会計や監査について勉強した方が効率いいので要注意です!

 

監査に関する理論及び実務

勉強開始時期は8月頃でした。実務で監査はやっているので、答練が始まるまでには1周できればいいと思って勉強していました。

 

これもまたTACのテキストは読みづらく、ストレスに感じていましたが、実務の経験もあったので、ちゃんと勉強しようとおもい、

 

論文式試験のときの感覚を取り戻せるように当時使っていたテキストも使いながら、暗記しないといけないワード、頭に入れておかないといけない論点について勉強していました。

 

 

公認会計士の業務に関する法規及び職業倫理

職業倫理も8月ころから始めました。

 

職業倫理は1回目の修了考査で足切りを食らったので、2回目の修了考査では、絶対に足切りにならないように、勉強方法を1回目と2回目で変えました。

 

職業倫理の足切りが怖いという方は、こちらの記事を参考に勉強してみてください。

失敗から学ぶ修了考査の勉強方法【修了考査職業倫理編】

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また、noteの方にも記載しています。1,500円と有料記事にはなるのですが、私が行った職業倫理に関する勉強方法全てが詳しく書いてあります。

職業倫理の勉強方法に本当に困っている方だけに読んでいただきたいです。(一応、返金も可能です)

 

修了考査の予備校はどこがいいの

修了考査の予備校選びはまよいますよね?

 

業界ではTACにしておけば間違いないといわれていますが、

 

論文式試験までの学習をTAC以外で行っていた人にとっては、テキストや答練の作りなど変わるので、TACにするか迷うと思います。

 

私は、論文式試験の時にTACにいたのですが、TACのテキストが自分とは合わなく、東京CPAに変えて、変えた年に論文式試験に合格しました。

 

変えた年に感じたことは東京CPAのテキストはTACより分かりやすかったです。

 

私が修了考査の予備校を申込するときには、東京CPAの選択はなかったですが、今は東京CPAの選択があるので、今なら確実に迷ったと思います。

 

修了考査本番では、TACの答練に出たものが本試験にでたという感覚は正直全くなかったですし、

 

修了考査の勉強については論文式試験の感覚を取り戻すことが重要で、論文の時にはなかった範囲はテキストベースで一から勉強する必要があるので、予備校のテキストのわかりやすさはかなり重要です。

 

ですので、あまりTACに固執する必要はないと個人的には思います。

 

資料請求は無料でできるので、資格の学校TAC大原東京CPAを比べてみて考えてみてください。

 

おわりに

修了考査について記載しましたがいかがでしたでしょうか。

 

多くの人は働きながらの勉強で、多くの時間は費やせないけど、絶対に落ちたくはないというのが本音だと思います。

 

私は、働きながらの勉強は想像していたよりもつらく、論文式試験を受けたときよりも正直つらかったです。

 

不合格になった年には、本当に絶望しました(笑)

 

修了考査には、思うところが多々ありますが、これを乗り越えると晴れて公認会計士になれるので、あと少しの辛抱でもあります!

 

つらいのはみんな同じで、どれだけ頑張れるかだと思います。

 

私は、勉強がツライときによく、転職サイトの求人をみて他の選択肢はたくさんあるから大丈夫と自分に言い聞かせていました(笑)

 

修了考査の勉強は、めちゃめちゃきついですが、将来のことを考え直すいい機会でもあります。

 

皆さんも勉強の合間などで、将来の選択肢に何があるのかについて、一度立ち止まってぜひ考えてみてください。

 

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皆さんの合格を心から祈っています!!!頑張ってください!!

 

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